公安委員会定例会議の開催状況

1.開催日
平成29年12月20日(水)午後1時00分〜午後4時10分
2.出席者
小林委員長、津野委員、武井委員、山田委員、阿部委員
本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、警察学校長、首席監察官、情報通信部長、組織犯罪対策本部長
3.伝達事項
  1. 平成30年公安委員会業務推進目標の策定について
      委員から、「先週、公安委員による検討を行い、平成30年新潟県公安委員会業務推進目標を策定した。目標は、平成30年の県警察の運営の指針の文言に合わせる形で、「県民が安心して暮らせる安全な新潟の実現に向けた管理機能の強化」とした。重点項目については、1番目の「県民の視点に立った定例会議の活性化」を「県民の視点に立った積極的な指導、提言」とした。これは、「定例会議の活性化」については、以前から目的となってはいたが、「県民の視点に立った積極的な指導、提言」の方が、公安委員会の任務の遂行、意識の向上につながること、また、「指導、提言」は、「定例会議の活性化」に限らないことから、「定例会議の活性化」の文言を削除することとした。公安委員会としては、県警察に対して積極的に意見・提言を行い、県警察とともに「県民が安心して暮らせる安全な新潟の実現」を目指してまいりたいと考えている。」旨の伝達があった。
4.議題事項
  1. 銃砲所持許可の取消しに係る聴聞の開催について
      警察本部から、「銃砲所持許可取消しに係る聴聞を平成30年1月10日(水)に開催したい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。
  2. 運転免許関係の意見聴取等について
      警察本部から、運転免許取消対象事案14件について、事案の内容、意見聴取等の結果説明があり、審議の結果、取消し14件の行政処分を決定した。
  3. 指定自動車教習所に対する措置命令について
      警察本部から、道路交通法に基づく指定自動車教習所に対する措置命令があり、審議の結果、行政処分を決定した。
5.報告事項
  1. 平成30年度警察費予算要求概要について
      警察本部から、「平成30年度警察費当初予算要求の主な要求項目は、警察活動経費(地域情勢に即した犯罪抑止対策の推進、悪質・重要犯罪、組織犯罪の徹底検挙のための施策等)、交通安全施設整備費(交通管制整備、信号機更新等)、治安基盤施設費(佐渡署(仮称)等建設経費等)などである。」旨の報告があった。
  2. 平成30年度殉職警察職員並びに警察協力殉難者慰霊祭の挙行について
      警察本部から、「平成30年5月24日(木)、警察学校において、平成30年度の殉職警察職員並びに警察協力殉難者慰霊祭を挙行する。」旨の報告があった。
  3. 児童虐待事案への対応状況について
      警察本部から、「本年11月末の児童虐待取扱件数は497件(前年同期比114件増)、児相通告件数は354件(前年同期比100件増)、事件検挙は21件(前年同期比6件増)であった。」旨の報告があった。

     委員から、「児童相談所と情報共有する中で、児童虐待増加の背景についてどのように分析しているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「児童虐待増加の要因としてよく言われることの一つが、児童虐待防止法が周知されつつあるということである。条文は、何人も児童虐待を受けたと思われる児童を認知した場合は通報しなくてはいけない旨の規定であり、これが広く知られてきたと考えている。もう一つが、DV事案が増加していることに伴い、児童の面前で行われるDVによる心理的虐待が増えていることである。これらの対応として、県、市町村において様々な対応をしており、例えば、子育てに悩んで虐待してしまう母親に対するケアなどを行っている。毎日のように児童虐待事案の決裁が上がってくるが、親が子供に食事をさせないで夜に外で遊んでいるようなケースもあり、虐待に至る背景が非常に深い場合が多い。なお、児童虐待に関しては、県の福祉保健部児童家庭課も力を入れて取り組むと言っており、県の新総合計画にも施策として盛り込まれていることから、今後も関係機関と連携して取り組んでまいりたい。」旨の説明があった。

     委員から、「児相通告件数が非常に増えているが、児童相談所の受入れ体制は万全なのか。」旨の質問があり、警察本部から、「平日の執務時間内はスムーズに児童相談所と連携できているが、問題は、夜間、休日の対応である。これは、他県でも同様であり、児童相談所は当直体制がないことから、一時的に警察で保護し、体制が整ってから児相通告するというケースが多い。」旨の説明があり、委員から「児童相談所と連携する中で、警察の負担が非常に多くなることが懸念されるが、どうか頑張っていただきたい。」旨の発言があった。
  4. 新潟県警察薬物乱用防止広報用デザイン・マンガ発表会の開催結果について
      警察本部から、「若者参加型の薬物乱用防止活動として、県内の専門学校生に広報用デザイン・マンガの作成を依頼し、審査会で各4点の優秀作品を決定したことから、12月7日、作成者ら専門学校生を県警本部に招致し、発表会を開催の上、感謝状を贈呈した。」旨の報告があった。
  5. 警察庁・平成29年度交通事故被害者サポート事業の新潟県開催について
      警察本部から、「交通事故で家族を亡くした子供を支援することを目的に、必要な支援や課題等の意見を集約し、家族を亡くした子供のみならず、その周囲にいる保護者や支援に携わる方を始め、多くの方々に向けて情報を発信する趣旨で、平成30年1月20日(土)に新潟ユニゾンプラザで「交通事故で家族を亡くした子供の支援に関するシンポジウム」を開催する。」旨の報告があった。
  6. 事件の検挙等について
      警察本部から、次の事件について報告があった。
    ○ 自殺企図者の保護
    ○ 平成29年11月の主なDV事件の検挙
    ○ 新潟県迷惑行為等防止条例違反事件の検挙
    ○ 外国為替及び外国貿易法違反事件の検挙
6.その他
  1. 粟島への警察官の派遣について
      警察本部から、「12月14日の常任委員会で、粟島に大量の漂着物が漂着しており、粟島浦村長も北朝鮮の木造船が漂着することを心配しているが、警察官派遣の予定はあるのかとの質問があり、検討した結果、急きょ、警察官を粟島へ派遣することとした。派遣期間は12月21日(木)から平成30年1月20日(土)までの1か月間であり、村上署員及び機動隊員で対応する。」旨の報告があった。

     委員から、「1月20日以降も派遣するのか。」旨の質問があり、警察本部から、「状況によっては延長も検討する。」旨の説明があった。
  2. 北朝鮮関連の動向について
      警察本部から、「生存者が乗船した木造船事案が発生した場合に適切な対応がとれるように関係機関と連携していきたい。」旨の報告があった。

     委員から、「漂着した御遺体は新潟県で調べるのか。」旨の質問があり、警察本部から、「御遺体は警察で検視、解剖等を行い、関係市町村に引き渡す。」旨の説明があった。

     委員から、「行政の負担が非常に大きくなる。」旨の発言があり、警察本部から、「木造船の処分だけでも相当の費用がかかっている。」旨の発言があった。
  3. 新潟西警察署内野駅前交番の視察及び新潟西警察署協議会への出席結果について
      委員から、「12月14日、新潟西警察署協議会に公安委員会を代表して出席した。会議に先立ち、内野駅前交番を視察した。交番は築3年ということでまだ新しく、女性用トイレも設置されており、非常に効率よく仕事ができるのではないかという印象を受けた。交番管内では家庭内トラブルが多く、刃物を使った事案もあることから、受傷事故防止に努めているとのことであった。また、交番相談員がおられることで、交番に誰もいないとの苦情が寄せられなくなったほか、勤務員も安心してパトロールに出掛けられるようになったとのことである。その後、新潟西署の留置施設を視察し、勤務員の申告状況、面会室や浴室、運動場などの各施設を確認した。署協議会では、警察から犯罪の認知件数は減少しているとの説明があった。委員からは、登下校の見守り活動をしているが、横断歩道で子供たちが待っていてもほとんどの車が止まらない、携帯電話やカーナビを見ながらの運転が多くて危険であるとの発言があり、それに対して警察からは、しっかりと取締りや交通指導を実施していくとの説明があった。そのほか、別の委員からは、「生活安全課員からサイバー犯罪の被害防止について保護者向けの講話を実施していただいたが、防犯DVDを活用して保護者に危険性を認識してもらうことは非常に良い取組だ。」との意見があった。私から講評として、交通死亡事故が前年同期比4人増の5人となってしまったが、警察では交通事故防止のために一生懸命やってくれているので、我々住民も一人一人が気を付けなくてはならないこと、委員から事前に要望、質疑などを聴取することは非常に良い取組であること、私自身、これまで術科大会や各種訓練の状況などを視察し、自己研さんに励む警察官の姿を見てきたが、警察に任せきりではなく、協力し合うという気持ちを忘れないでいただきたいとお願いした。」旨の報告があった。
  4. 村上警察署協議会への出席結果について
      委員から、「12月15日、村上警察署協議会に公安委員会を代表して出席した。署協議会については委員が9人で、様々な地域から選出していただいており非常に良い構成だと感じた。会の中で警察が地域別の犯罪についてグラフで表したところ、委員は、大変興味を示し、「単純に人口が多いから犯罪が多いというわけではないようだが、犯罪に地域性はあるのか。」などと突っ込んだ質問もなされた。また、隣人が行方不明となった際、警察官が一生懸命に捜索してくれたとの感謝があったほか、特殊詐欺の関係で、個人情報が流出してしまった人に対してその後の指導をしてもらいたいなどの意見があり、それに対して警察側は状況を理解し、検討や対処をする旨を回答していた。様々なやりとりがなされた中で、ある委員から、「協議会でいろいろなことを勉強するが、協議会委員として自分が地域でどうすればよいのか、自分の立場が分からない。警察側から協議会委員の存在をもっと広報して、地域の声が協議会委員に上がってくるように後押ししてもらうことはできないのか。」という御意見があった。また、ある委員がそれに続いて、「警察から発行される広報紙で協議会委員を紹介してもらえば、地域に協議会委員の存在を知ってもらうことができ、警察に直接言えないようなことも協議会委員にだったら相談しやすいこともあるのではないか。」という御意見も出された。このことは一番基本的なことだと思うので、私は最後の講評で、私自身の考え方についてお話させてもらった。まずは、地域住民の意見、要望については、御自身が今お住まいの地域の範囲内で、見たり、聞こえてきたものを、協議会の場で忌たんのない意見として出していただくことが一番有り難い。それだけでも本当に地域住民の声が届いているということであり、それが協議会委員の基本的な役割だと思っていること、ただし、委員が積極的にそういう考えでいてくださることは本当に有り難いことなので、それに対してお礼を申し上げるとともに、地域があまりにも広く、それぞれの地域の実情が全く異なるので、警察から一概に「こうしてください、ああしてください」ということはとても難しいことであるし、委員にとっても加重負担になるので、有り難いことであるけれども、各地域のできる範囲内で声を届けてくださいとお話した。また、それぞれの地域で、地域の声をまとめるためにこうしてほしいという要望があれば、是非警察の方に相談していただいて、委員が納得したなかで進めていただけば有り難いということもお話した。私自身、言葉足らずだった部分もあるかと思うので、機会があれば、是非フォローしていただきたい。また、私から委員に対して、是非、警察に感謝の気持ちを伝えてほしいことをお願いした。委員が言葉で感謝の気持ちを伝えることで、それが村上署員のエネルギーになるとともに、地域の防犯力にもつながるのでお互いに声を挙げましょうということをお願いした。ただ、先ほどお話したとおり、署協議会委員の在り方については、各署でも様々な考えがあるはずであり、公安委員会でも意見を出し合うべきかと考えて持ち帰った。その後、署協議会委員と若手職員との意見交換会に陪席した。若手職員は、はきはきとした口調で、警察官の志望動機などを話していた。ルールを守らない人を取り締まりたいという志望動機もあれば、就職活動中であった平成24年に京都亀岡市で登校中の児童に車が突っ込んだ交通死亡事故が発生し、このような悲惨な事故をなくしたいといったものもあった。また、自分の祖母が特殊詐欺被害に遭い、そのことを家族に言えなかったという状況を経験して、同じ境遇の人を助けたいと思ったなど、身近な人の悲しみや苦しみを経験した方がそれをきっかけに警察官を志望したことは非常に県民としても心強いと感じた。最後、感想を求められたので、私が感激したこととして、これまで警察学校の卒業式に出席させていただき、緊張した初々しい顔立ちで卒業していく学生を見てきたが、2年、3年と現場で経験を重ねた皆さんの顔つきが地域を守るという気概に満ち、非常に頼もしく感じられたので、そのことを率直にお伝えさせていただくとともに、健康に留意し、ロールモデルを見つけて頑張ってほしいとお伝えした。」旨の報告があった。

     委員から、「ただ今、両委員から報告があった内容などは、署協議会委員の生の声であり、感謝激励だけでなく、素朴な疑問や不満に思っていることなどの声も時々寄せられるので、参考にしながら、今後の警察活動に反映させていただきたい。」旨の発言があった。
  5. 年末特別警戒の実施について
      警察本部から、「12月22日(金)に県下一斉特別警戒が実施されるが、年末に向けて犯罪抑止、交通事故抑止対策をしっかりと推進したい。」旨の発言があった。
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